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インタビュー取材
2007.05.27
雑誌取材紹介-1
アートディレクターという職業
-この世界に入ったきっかけを教えて下さい
柴山氏-
最初、イラストレーターになりたかったんですよ。絵描きじゃ食っていけないって忠告されて、商業絵描き、まあイラスト描きになったんですが、いろいろ仕事をしていくうちに、「おまえ、ADのほうが向いてるよ」って言われて、本格的の広告の勉強を始めたわけです。
―そのアートディレクターとは、基本的にどういったお仕事なんですか。

柴山−
昔は図案家さんと呼ばれてたんだけど、絵の中にアイデアがあるということです。クライアントがいて、その商品をどうやって売って行ったらいいだろうかという相談を受けたとする。そこで自分なりのアイデアを込めた絵と文章を情熱を持って作っていくということですよね。
−お仕事は広告関係がメインなのですか
柴山−広告育ちですからね。ただ、広告の中にもいろいろバリエーションがあって、ページもののレイアウトをするようなカタログ的なもの、新聞、テレビ、ラジオ、イベント系も有ります。とにかくいろんなことが有りますよね。その中で15年くらいいろいろな仕事をしてきましたが、培われたノウハウっていうのは、いかにクライアントの気持ちを相手に伝えていくかということだけなんです。
−独立される前のサラリーマン時代はMACをお使いではなかったのですか。
柴山−旭通信社にいたのですが、そこがアップルのアカウントを持っていまして、出たばかりのMacintoshIIを社員割引で購入したんです。その当時使えるソフトがIllustratorしかなかったんですよ。そのデモを見たときに、マジンガーZのようなものが3次元的に描かれていたんですよ。光と影がある、これは凄いと思いましてね。でも実際に使ってみると、パントーンを貼っていくようにしか色彩は使えないじゃないですか。グラデーションもあるけど範囲をきめて数値で指示をしなければならないでしょ。それが僕の考えでは付いていけなかった。最初から立体が有って光があれば当然販社もするし、影だって出来るじゃないですか。そういうものだと思っててね。そこで一度挫折して、購入したMacは押入れに置きっぱなし。それから会社を辞めたりして、結局使い始めたのは独立してから。IIfxを買いなおしました。
−独立時にIIfxが登場していたようですが、それが使えると思ったのはどうしてですか。
柴山−IIfxでやっと動くという3次元のソフトがあったんですが、以上にスピードが遅かったんですよ。レンダリングするだけでも1,2日かかっちゃうわけですよ。簡単なものでもこれじゃ仕事にならない。当時、IIfxが一番速かったわけですけれど…、何とかもっと速くならないかと情報を探し回っていたらRISCボードというのがあるらしいというのが分かったんです。そのボードが何なのか分からなかったけれど、とにかく蓋を開けてNuBusというコネクタに差し込めば、差し込んだ数だけ速くなるらしいということでね。とりあえず見に行ったんですよ。
当時の3Dソフトウェアは建築関係で主に使われていて、これをグラフィックデザイナーで使っている人は皆無だったんです。いないんだったら面白いじゃないか、とますます闘志が湧いてきてね。で、結局買って自分なりに試行錯誤していろいろ作ってみたんですよ。やっと今になって自分のトーンというのが出始めているんじゃないかな。
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