知識

2002.06.24

お金について考えてみた part1

 今回は、今の世の中を動かしているモノのことを話したい。つまりお金についてである。 昔々、まだ人々が今のような生活体系を確立していなかった頃には、当然お金という概念はなかった。その当時の物流としては、私たちが授業で習ってきたように、狩りで生計を立てていた村と果実の収穫を糧にしていた村とのあいだでの物々交換などが考えられる。

きっかけは多々考えられるが、不漁不作、余剰物の発生、食の多様化などがあったのだろう。いずれにしても、決まった交換レートなどはなく、そのときの収穫量などによる希少価値などを話し合い、交換が行われていたに違いない。それが、いつしか定期的な市場などに変わっていき、ある程度のレートが決まっていくなかで『次の市まで劣化することなく共通の価値を持つもの=お金』が発生していった。と、あくまでも推論ではあるのだが。 この価値を持った『お金』は、その曖昧な基準から、各地方で多様な顔を見せた。いくつか例を挙げよう。アニメなどで印象の強い『石のお金』は、実際に太平洋上のミクロネシア・ヤップ島で現在でも使われている通貨だ。この周辺の島々は珊瑚礁からなり、堅い石が貴重品だったのだ。その価値は、大きさなどもあるが、いかに困難を乗り越えて持ち帰ったかという基準で決められるという。また、お隣の中国では古代に、貝を使った『貝価』などが使われている。そのほとんどが「キイロダカラ」という貝で、すでに共通貨幣として使われていたのだろう。ちなみに、私たちが使っているお金に関係する漢字に「貝」が多く含まれているのは、これに由来する。他にも木や青銅、いわずとしれた金や銀など、きりがないのでこの辺にしておくが、これらのお金が通用したのは、その地方において、共通の(希少)価値を持つものだったからだ。ゆえに、物や労働といった、活動の代価として認識されたのだ。言い換えれば、現在の経済の原点は、『貨幣を通じた活動の交換』にあったといっても過言ではないだろう。
少々前置きが長くなったが、このような発生をしたお金も、時代が経るに連れて、問題が生まれた。交換時のレート差を利用した富の蓄えが始まったのだ。もとは活動につながった交換ツールであったお金が一人歩きをし始め、互いの欠落を埋めるべき交換だった経済は、利子を利用した投資や運用により、富の獲得を目的としたマネーゲームの色合いを強めた。その結果が、今の不明確ともいえる信用経済につながる貨幣経済の隆盛へとつながっていった。欲しい物を得るためではなく、本来その代価であったはずのお金を集めるための経済。そこに人々の活動の息遣いが感じられるとは、はなはだ思えない。すなわち、今の経済は、その本質でもある『活動』から切り離されているのではないだろうか。そして、それゆえに、お金を儲けることを本質としてしまったときに、その周りに発生している大事なことをも見逃してしまうのではないだろうか。
そこで、次はそのような経済のあり方に疑問を持った人たちが起こした流れのことを紹介したい。

Works

ネットでイタリアと東京を結ぶ、番組を10年前1997年に制作していたんだ。

凡人デザイナーのオムニバス(グラフィック編-1)

アップルコンピュータの貴重サイン

実は、広告、CM制作の為に、月の不動産を所有しています。

東京工芸大学からのインタビュー

BIO-MORPH-MUYBRIDGE

Infini-Dポスター

アルケミア

東映三国志ポスターCG制作

LOVE MOTHER EARTHのポスターを制作する