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知識
2007.06.07
MDNの取材を拒否していました。しかし情報を大公開する決心をしました。-5
●レンダリングの準備
部品が揃ったところでレイトレーシングモードでレンダリングするのだが、このとき、System、アプリケーション、モデリングデータ、マッピングデータの合計メモリサイズを8MB以内に抑える必要がある。
制作当時試用していたShadeII専用のRISCボードが8MBまでしか扱えなかったからだ。たとえば、モデリングデータとマッピングデータで32MBというデータを作った場合、RISCボードを使用した高速なレンダリングは不可能になってします。広告のようにスピードを要求される仕事では、RISCボードを使用しない処理は時間がかかりすぎて現実的ではないだろう。RISCボードの制限には従わざるをえない。(ちなみに、現在は16MBのRISCボードも誕生している)
最初はマッピングデータをかなり巨大に作成したために、全くソフトが動いてくれなかった。データサイズが大きすぎたのだ。システムフォルダからINITを次々とはずし、感じTalkもクリップボードすらもない、システムとファインダだけが入ったシステムフォルダにし、マッピングデータをリサイズしていった。さらに、数多い部品をまとめていき(ブラウザの整理)、見えない部分の部品をはずしていって、やっとRISCボード上でレンダリング可能なサイズに直した。
部分的にレンダリングし、いくつかの画像をPhotoshopなどで合成するという方法もあるだろうが、やはり1回のレンダリングで完成させる方法を用いたほうが後の修正、訂正にもフレキシブルに対応できる。
レンダリングには物体の配置、光源の設定、そしてカメラレンズの選定などが必要だ。このあたりはスタジオでの撮影とまったく同じ感覚である。スタジオでの経験が多い人はセットアップがうまいだろう。ソフト上の仮想カメラレンズは9ミリから720ミリまで用意されている。今回は広角のレンズを選定している。
●レンダリング
いよいよレンダリングに入る。レイトレーシングによるレンダリングには、2つのモードが用意されている。実際のピクセル数でレンダリングするモードと、その64分の1のサイズでのレンダリングを行うモードである。実際には5,800×4,696ピクセルで仕上げることにしたのだが、その前に64分の1サイズつまり725×587ピクセルでレンダリングする。これは、もちろん仕上がりの感じをつかむために必ず行うべきことだが、このときにレンダリングにかかった時間をストップウォッチで計測しておくといい。かかった時間の64倍が実サイズでのレンダリングにかかる時間の目安となるからだ。
この時計の場合、MacintoshIIfxに、ShadeII専用ボード“New Super”を4枚フル実装して、4日で仕上がると踏んだのだが、実際には4日半かかってしまった。
レンダリングした画像はPICTデータとなる。これをPhotoshopに読み込み、手作業を加えて完成させる。微妙な形状の変更を行い、雷の光を描き加え、金属部分のテカリの強調をしている。

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