知識

2007.07.18

ワールド・デザイン計画 
新しいデザインの構造(タイムマシンバージョン) 第1回


雑誌 STEP-BY-STEP 1996年07号掲載
ワールド・デザイン計画
新しいデザインの構造 第1回

1995年の7月10日、私のオフィスは仕事し慣れた場所渋谷から南青山へと引越した。それは、一まわり大きなオフィスを借りて、収納が不可能になってきたコンピューター絵画や資料、やたらと増えたマックやプリンター、そして、それらを載せるテーブル等を効率よくレイアウトする為であった。しかし現在引っ越してから1年もたたないのだが既にあふれんばかりに色々な物がたまってしまったのである。仕事に関しても普段している広告等のグラフィックデザインばかりでなくそれらを制作する為の新しいソフトウェアーの試用、それを支えるハード機器のスキルテスト、今回この雑誌でとりあげるインターネットの研究なども含め実務と研究というニ本柱が色濃くなってきた。そのためもう一部屋借りて研修Room ANNEXと名づけ、全体の機能の1/3をそこへ移す事にした。青山本館から歩いて3分位の所である。

そして私のあるデザインの試みを実現させるために次のシフトへと歩み出し始めた。その第一ステップとして地球の裏側アメリカ・ニューヨークとイタリア・フィレンツェにもオフィスをつくり、イタリアオフィスの方では現地の人も仕事に雇い始めた。
この「あるデザインの試み」こそが今回の私の連載のテーマである。いつもと違いソフトの使用上のチップスやテクニックではないが、この様なグローバルなシフトの組み方がこれからのデザインの一つの形になるのではないかと思う。
この構想は1年以上前からあったのだが、既存する日本のデザインオフィスの在り方、代理店の在り方から抜け出し、この新構想に飛び込む勇気がなかなかだせずにいたのだ。その理由は、いくつかあった。まず最初に、私のオフィスの中で誰をイタリアへ駐在せるかを決める事が、大きな問題であった。現在の仕事とのバランス、社内のチームワークを保つ事も重要なのだが、なにより信頼できる人間に行ってもらう必要がある。言語の問題もある。そして実際に成果をあげる事ができるのか?という心配も勿論あった。

とにかく希望を載せた我がアポロは1995年10月7日にSouth Blue Mountain (南青山の事)から発射された。到達地は、地球の裏側イタリア、フィレンツェのベッキオ橋付近である。サポートするこちらはNASA本部である。何かと物資を送ったり、近況を聞いたりもした。私としてはこの打ち上げがアポロ13号のように何もせず還ってこられては困るのだった。
結果は、良好。みごとパイロットに選ばれた人物は、現地でコンピューターショップの社長やオペラ歌手、弁護士から精肉屋、鞄屋、大学生に至るまでのコネクションを造り上げたのだった。この様な東京とイタリアを結ぶ環境を持つ事こそが仕事上でのパラダイムシフトへの第一歩であり、新しいデザインの構造そのものである。

ワールドミュージックがヒントになった
「ワールドデザイン」

私がこれを思い立ったのはワールド・ミュージックがインスパイアしてくれたからである。一昔前に、ジャズにもロックにも飽きて音楽全体が行きづまったと感じた時にワールド・ミュージックを初めて聞いた時に新しい魅力を感じたのだった。これは東南アジアの民族音楽とポップスなどを融合させた物であるが、いままでのデザインの在り方は図1で示される形態であった。そこで私がしたかったのは、この様な世界の色々な形思想、感じ方を自由奔放に組みあわせ融合させる事ができるワールド・ミュージックのようなデザインの環境である。
このワールド・デザインをつくる上でコンピューターを使う事は必要不可欠であるが、一番大切なのは現地の文化に実際触れる事のできる環境。そしてその文化の中で育った人達自身に参加してもらう事である。ワールド・デザインは、イタリアにオフィスを持った事でこれらの構造がスタートしたのである。

▲図1

イタリアを食材にして料理する
デザインを料理店に置き換えて話をすると分かりやすいと思うが、料理を出す上で料理そのものを盛り付けるお皿は重要である。これは、一つの規格みたいなものでインターネットでいえばネットスケープなどに相当する。このマルチメディアすべての規格を造り出すのはアメリカなのだ。いまやデザイナーは、これらのお皿の種類とその使い分け方を的確に判断しなくてはならないのだ。もう一つは、皿の上にだす料理そのものである。私は、個人的にインドも好きだがイタリアも好きであった。そこで第一ステップとしてイタリアにオフィスをつくり、そこから新鮮な料理の材料を東京に送ってもらう事にしたのだ。そして調理場は、ここ東京である。

サンライズ・ワールドコネクション構想
左のホームページは私達4D.が制作中(1995年当時)のプロジェクト、テレパシーである。構造は大きく分けて二つありリアルなゾーンとエクステンドなゾーンが存在する。リアルゾーン、ここでは現地イタリアの現在の情報を私達のイタリアスタッフが発信し、エックステンド・ゾーンここは時空間がねじれた自由な空間なのである。企画の内容は私達のメモを参照してもらいたい。このエクステンド・ゾーンのなかには特に今回フューチャーしたいサンライズワールドコネクションがある。 地球上には、日が昇るのを見て祈りを捧げ生活をスタートする人々がいる。又一方では日が暮れるのを眺めながら子供の頃の匂を思いだし、自然の大きさに立ちつくしてしまっている人々もいる。深夜あなたが寝ている時も地球のどこかでは、人々が働いていたり、喧嘩をしていたり、笑っていたりする。そんな世界中の人々や広く宇宙全体とリンクできるホームページをつくりたいである。ガリレオ以降、地球はまるく太陽の回りをまわっているというがそれらが本当に感じられるような、できるだけまっすぐ太陽の通る場所上に当分した位置の各都市にカメラを設置してブラウザー上に地球の窓をつくりたいのだ。

Works

ネットでイタリアと東京を結ぶ、番組を10年前1997年に制作していたんだ。

凡人デザイナーのオムニバス(グラフィック編-1)

アップルコンピュータの貴重サイン

実は、広告、CM制作の為に、月の不動産を所有しています。

東京工芸大学からのインタビュー

BIO-MORPH-MUYBRIDGE

Infini-Dポスター

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東映三国志ポスターCG制作

LOVE MOTHER EARTHのポスターを制作する