知識

2007.07.20

ワールド・デザイン計画
新しいデザインの構造 第2回

雑誌 STEP-BY-STEP 1996年08号 掲載
ワールド・デザイン計画
新しいデザインの構造 第2回

ピアッジョ イタリアーノ
さあ今回は実行編である。6月、私は、イタリアと東京を結ぶインターネット構想「テレパシー・イタリー」関連の事と、4Dのフィレンツェオフィスの移転引っ越しのチェックを兼ねてまたしてもフィレンツェに飛んだ。フィレンツェに行くのにいくつか方法はあるが、今回は、KLMのアムステルダム、(ここまで11時間)ミラノ経由で(計13時間)行く事となった。新たにフィレンツェオフィスに導入する日本からの持ち込みのコンピューターなどの荷物が多かったためフィレンツェオフィス関係者のリカルド(Photoの一番右にいる男性)にワゴン車でミラノまで出迎えてもらった。ラテン人の彼の運転する車は、時速140Km、車間距離は、車1台分というすさまじさで、(イタリア人が車を育てるという事が良くわかった道中であった。)ほとんど休みなくたった4時間半でミラノ-フィレンツェという長い距離を走りぬいてしまった。しかも、グラッパという、アブサンのような強い酒をすすりながら、右手には携帯電話を持ち、さらに、時々、助手席に座る奥さんの方をチラっと見て愉快に話しもしながらペダルを踏んでいたのだった。イタリア男児の体力と、その国民性からくるノウ天気さには、しょっぱなから圧倒されぱなっしだった。

ウノ ラボーロ イタリアーノ
さて、夜中に新しい4Dのフィレンツェオフィスにつくと、すでにそこは、東京からのFaxでごったがえしていた。この仕事の処理をこなす間にも、落雷と豪雨、そして、夜中の停電(これは、致命的だった。なぜなら東京は昼間でビジネスタイムだったからだ。)と災難は続いた。更に追いうちをかけるごとくノイジーなアナログ回線のおかげで、電話のやり取りにも支障をきたした。これらがわざわいして先方東京とのきついネゴシエーションも、1日程度のものが3日にもまたがってしまい、今回のイタリアの仕事全体にかなりの影響をあたえてしまった。それでも、本来の使命を果たすべく気を取り直して、日本から持ってきたPower Macと13inchモニター、カシオのTV電話、3.5inchデリバリー用MOドライブ等を、キッチン近くのカウンターに設置した。
イタリアのアパートメントは、家具付だったり、キッチン用品付だったり、時には、TVも付いていたりして、体ひとつで来ても、すぐに泊まれるようになっている。日本のマンションとは違うこんな所に、みょうに関心した。それにしても、アパートメントの床は、石でできているため素足で部屋の中を歩いていると足が疲れる。結局、部屋の中でも靴をはいていた方が楽なのである。

前世探し
話しをもどそう。本来の私のフィレンツェに来た目的は、3つあった。1つは、サンライズ・ワールドコネクション構想の実現化(前号参照)、2つ目は、フィレンツェの街の全体の情報収集、3つめは、ヒーリングとかスピリチュアル的なコンテンツの情報収集である。それらを、成し遂げる為にまずは、イタリア 4Dオフィスを囲む人々と会って食事をする事にした。イタリアでは人間関係がとても大切なので、今回の目的を皆に告げ最善の策をとる事とした。Photoの真ん中に座っているネクタイをしめたイタリア人男性は、4D.フィレンツェオフィスの片桐理恵子さんの婚約者で、フランコといい、コンピューターショップ(Photo)をフィレンツェ近郊に開く若き青年実業家だ。今回、彼には、色々な面で協力してもらう事となった。
片桐さん自身は、プロの若年オペラ歌手でほとんどネイティブなイタリア語を話せるため強力な助人兼、通訳としても活躍してもらう事にした。
もう一人、常にうちのオフィスに寝泊りしてもらいながら、フィレンツェ取材をしてもらっている青柳洋子さんという女性がいるのだが、彼女は、以前アメリカンエキスプレスに勤めてコンピューター管理をしていた人で、現在、フィレンツェ大学でイタリア語を学びながら当オフィスの事を手伝ってもらっている。前号でも紹介しているが、4Dイタリアオフィスの設置に全力をあげてくれた中村がフィレンツェエで出会ったメンバーだ。彼女と中村のあいだ柄は、前世のカルマを解決すべくまるで血族の関係である。東京とイタリアで仕事をしていく上でチームワークはやはり重要でアイコンタクトでお互いの心が通じ合うくらいじゃないと、良い結果は、生みだせない。

三つの魂の旅
そんな事で、片桐さんと中村と私で、ヴェッキオ橋にいったのだった。(Photo・)たった100メートルヴェッキオ橋上には、多くの宝石店が隣接していて、各お店のショウウインドーの中には、沢山の宝石が陳列されている。これらをインターネットにのせて、世のブランド指向の女性達に見せてやりたいと思ったのだ。彼女たちは、ウイルスのようにフェラガモやグッチにいっては、品々を買いつくす。自分自身の目で確かめるというよりブランド名だけに踊らされている世の中の女性達に、このメディチ家に仕えてきた世界で一流の宝石をつくりだす宝石職人の真心を見てほしいと思ったのだ。そして、これらの我々の考えをもとにヴェッキオ橋全体のお店の人とのネゴシエーションを成功させれば、この世界に名だたるヴェッキオ橋の情報を我ら4Dから送りだせるのだ。いろいろな人脈を使い、いろいろな角度から、アタックしてみた。これは、我々4Dのもつフィレンツェネットワークの素晴しさである。何度も足を運び、交渉を続け、ついにヴェッキオ橋放映権を手にいれたのだった。本当にイタリアは、紹介文化だと思った。(下Homepage1)(Photo・)
これで、一応の事を成し遂げたと思っていたのだが、日本に帰る直前になって、以前、友人から「ヴェッキオ橋から見る朝日と夕日は、素晴しい」といわれたのを思いだし、これは、と思い、もう一度ヴェッキオ橋に向かった。あるお店のスタッフに話しを通し、女主人の経営するお店の奥の窓をみせてもらった。窓からは、アルノ川沿いに素晴しいフィレンツェの街並みが見え、(Photo・)方向も東向きでバッチリであった。再度彼女に、ここにサンライズ・ワールドコネクション用のカメラとコンピューターの設置を頼むと、「ウーン アローラ」といいながらも微笑みながらだいたいOKネという返事が返ってきた。


ありがとう
異国の人との出会いの中で相互理解ができた時は、うれしいものです。私は、これらの成果を手にして東京に帰ることにした。あるイベントを東京オフィスで開催するために。
4D.の東京オフィスには、カイ・クラウス氏、所幸則氏、細野晴臣氏、そしてエイズのライブラリー研究をしている熊谷氏らが集まる事になっていた。その話は、また次号で。

Works

ネットでイタリアと東京を結ぶ、番組を10年前1997年に制作していたんだ。

凡人デザイナーのオムニバス(グラフィック編-1)

アップルコンピュータの貴重サイン

実は、広告、CM制作の為に、月の不動産を所有しています。

東京工芸大学からのインタビュー

BIO-MORPH-MUYBRIDGE

Infini-Dポスター

アルケミア

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