マインド

2001.07.17

ビールのおもてなし

すでに7月も半ば。
7月17日である本日、地下鉄の入り口にあるメトロ新聞なるものに、花火大会のスケジュールが全面に出ていて、夏が始まった焦り感をかもし出している。
やはり夏、といえばビール。

さて、ビールの出し方だ。
まず私は客人が家に来た時には、我が家の小さなホームサウナに入っていただくことをお勧めしている。
江戸時代、宿場に着くとおかみさんがたらいを出してきて足を洗ってくれるように、私はサウナを勧めるのだ。
もちろんはじめて家に来た方などは、恥ずかしがることもあると思うので無理には勧めない。
そのような時は、間があかないように音楽をかけ、世間話などをする。
しかし、サウナ好きの人にとっては、サウナとビールのセットはたまらないものらしい。

相手によっていろいろ違うのだが、100〜110℃のサウナと我が家の水道水による水風呂、これを心行くまで繰り替えし入って頂き、黙ってビールをお出しする。
ビール(できれば瓶ビールのアサヒスーパードライ)は一回水道水に潜らせて周りに水滴をつけ、冷凍庫の角のところに入れる。
この時、二方が必ず壁につくようにする。
こうする事により、ムラなく早く冷える。
こうしてフローズン状態になる手前を見計らい、お出しするのだ。
グラスも同様である。
私の、長い間ビールを飲んできた経験によれば、ビールはジョッキよりもたっぷりとした直径の大きな深いグラスの方が美味しい。
ガラスが厚くないので、飲んだ時に口の四方が割としまり、無駄な空気がビールと一緒に入ってこないからだ。
分厚いジョッキではどうしてもガラスを舐めているような気がする。
これを冷凍庫に入れ、周りが真っ白になるくらいに冷やしておく。

さて、客人が風呂からあがり、服を着替えて席についたら、お盆に乗せてグラスをお出しする。
目で見た瞬間、冷えていると分かるグラスはそれ自体でおもてなしである。
それを、砂漠のように熱くなった手で持ち、フローズン手前のスーパードライをとくとくとくと注ぐと、上の方が薄く氷が張ったようになり、下はきれいな琥珀色になる。
グラスのあまりの冷たさに、握る手も離れず指紋が残っている。
風鈴がチリンチリンと鳴り、外に置いてあるブタの蚊取り線香から線香のにおいが漂ってくる。
パパロッティのオペラなどを聴いてもらいながらビールの飲む彼等は、一様に美味しそうな顔をしている。

みなさんも、自分におもてなししてみるのもよいのではなかろうか。

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